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赤い着物を羽織った牛

 投稿者:春爛漫  投稿日:2009年11月 6日(金)21時11分42秒
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  この話は木原浩勝、中山市朗の「耳袋」という本に出ていた話である。
・・・・・・・・Iさんの勤める警備会社では阪神大震災があった当日から、本社からの要請で大勢の警備員を被災地に緊急派遣しなければならなくなった。
課長のIさんは時間との戦いのために社員を半ば強制的にバスに押し込み、続々と現地に送った。・・・・・・・・・東京のIさんの元には被災地の現地に警備員が到着したその日から毎日、膨大な情報や報告書がファックスで送られてきた。
その中で夜から朝にかけての警備担当者の報告書に奇妙な言葉が含まれていることがあった。「直立した牛を見た」である。
その目撃内容が含まれた警備報告書は、実に20件を超えていた。無論、何千何百もの報告書の量からすれば大したことは無いが、目撃した警備員は別人でもねその内容には不思議な一致点があった。警備員の後退の中で東京に帰ってきていた人員の中に、目撃の報告書を書いていた一人が含まれていてので、Iさんは本人から直接、報告を聞きだした。
報告書と彼の目撃証言は、ほぼ共通してこのような内容であった。総長、警備の為に外に立っていたら東の芦屋方面に続く道路の先が朝霧の様なもので白くなっている。
ところが、その道路の先以外には霧が無い。これが霧とは流石に思えない。
大地震の直後だけに何か特別な自然現象かと注意してみていると、霧の中に動く赤い何かが見えた、と思うと、直ぐに姿を現した。牛の群れが二足で直立している。赤い着物を羽織ってウロウロと歩き回って、10分ほどすると霧とともに消えてなくなった、というのである。神戸から帰った警備員は「極限状態の仕事でしたから、披露で幻覚を見たんですよ」と語ったが、その彼からして3度も同じ物を見ていた。
Iさんは別々の警備員から別々の場所での目撃の報告を20件以上も読んでいる。
警備の人間は東京から派遣されたものばかりで地元出身の者はいない。疲労や幻覚だけでこれだけ妙なモノを次々と別人が目撃したりはしないだろう。
早朝、東の芦屋・西宮方面の道路に発生する霧、その中に出現する直立した牛、時として群れ、赤い着物、そして目撃場所はすべて海側でなく山側。つまり、目撃場所は違うものの六甲山ろく側の道路に限られているという共通点は何をさすのだろう、とIさんは首を捻った。やがてその目撃情報は終戦直後の様な震災の惨状が復興していくとともに無くなって言った、という。・・・・・・・・・・・

私も、阪神大震災での「赤い牛」の話をちらっと読んだ記憶が有りましたが、なにやら本当の話であったようですね。
 
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